掌蹠多汗症

手のひら、足底に温熱や精神的な負荷、またそれらによらずに大量の発汗が起こり、日常生活に支障をきたす状態になることを多汗症と定義している。

掌蹠多汗症の症状

幼小児期ないし思春期ころに発症し、手のひら、足底は精神的緊張により、多量の発汗を認める。症状の重い症例では、時にしたたり落ちる程の多汗がみられる。手、足は、絶えず湿って指先が冷たく、紫色調を呈することがある。湿った手足は、皮膚が浸軟、剥脱し、真菌やウイルスの感染を起こしやく、足白癬(みずむし)、ウイルス性疣贅(いぼ)などがよく認められる。
日常生活では書類に汗じみができたり、握手をすると相手に不快感を与える、携帯電話の破損などの社会的苦痛を感じている。

掌蹠多汗症の治療

(1) 内服療法

抗コリン薬であるプロ・バンサインがよく使用されている。

(2) 外用療法

20~50%塩化アルミニウム液が有効性に優れ幅広く臨床的に使用されているが、保険診療に適用されず、自費扱いとなる。就寝前に汗をぬぐってから多汗部位に塗布して翌朝、洗い流すのが効果的である。

(3) 水道水イオントフォレーシス療法

この方法は、水道水中で両手、両足間で通電することで発汗を抑制する治療であり、欧米では一般的な治療法とされている。電流を通電することより生じる水素イオンが汗孔部を障害し狭窄させることより発汗を抑制すると考えられている。
週1〜2回を5〜10回程度行うと、効果が期待できる。その後は、症状に合わせて治療を行う。本治療法は保険適応となっている。

多汗症(イオントフォレーシス)

多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と、体の一部に汗が増える局所多汗症があります。
当院では局所多汗症である手掌・足底多汗症の保険治療を行っております。
「手から汗がしたたり落ちる」「物が滑って落ちてしまう」「教科書やノートが濡れてしまう」など、日常生活に支障が生じます。
症状の度合いにより保険治療を受けることができ、当院では内服、イオントフォレーシスを行っております。
自費になりますが30%塩化アルミニウム外用療法の併用を推奨しております。

イオントフォレーシスとは

手のひらを水道水の入った容器の中に浸し、10分間直流電流を流す方法です。
欧米では一般的な治療法で、効果も比較的高いのですが、速効性には乏しく、週1〜2回、5〜10回を目安に効果を判定します。
その後は症状に合わせて治療を行っていきます。

治療の流れ

① 初診

症状により内服、外用(自費)療法を行います。
診察にてイオントフォレーシスの適応の場合、ご予約をお取りください。
※初回は診察のみになります。

② 2回目以降

再診、イオントフォレーシス (週1〜2回、5〜10回目安)
所要時間約30~45分
予約方法 電話

治療費

  • 初診料:860円(3割負担分)
  • 再診料:220円(3割負担分)
  • 処方料:210円(3割負担分) ※院外処方となります
  • イオントフォレーシス:660円(3割負担分)  保険合計 約1.000円〜2,000円
  • 30%塩化アルミニウム液(50ml)  自費 1,500円(税込)

  • 患者様負担額 合計約2,500円~3,500円
    ※塩化アルミニウムは残量がある場合、毎回購入する必要はありません。
    ※別途薬局で内服のお薬代がかかります。